町内では現在も、水路が生活・交通・防火・農業などに利用されています。
水路は大堀8本、環堀4本、小堀796本の合わせて808本、総延長は約220 kmです。水富士から湧く水は尽きることがないため、水路は町でいちばん便利な道具として使われてきました。
水路の役割
| 呼び名 | 役割 | 見分け方 |
|---|---|---|
| 舟便水路 | 人と手紙を運ぶ | 舟便ポスト、係留杭、乗り場の木札 |
| 荷水路 | 荷物を運ぶ | 幅が広く、荷揚げの滑車がある |
| 涼み水路 | 家を涼しくする | 床下や座敷の脇を通る細い水路 |
| 火消し水路 | 火事のときの水 | 辻ごとの朱塗りの消火水門 |
| 車水路 | 水車で電気をつくる | 水車と真鍮の発電器 |
| 日通し水路 | 金魚に日の光を当てる | 上をふさがず、底まで澄んでいる |
| 田水路 | 田畑に水を配る | 木の分水枡、目高 |
| 川端 | 洗い物と冷やし場 | 台所に引き込んだ水枡 |
| 御手洗水路 | 神社の神域 | 注連縄、神鯉 |
車の通る道はありません
常水町には、車の通る道がありません。路地、石畳、飛び石、橋、河岸の小径を歩き、遠くへは屋台船や巡り船(町営渡船)を使います。
辻の設備
水路の交わる辻には、舟便ポスト、水路信号、陶器の公衆電話、水時計があります。水路信号は、硝子の玉に水が満ちると青、抜けると赤を示します。


